最近マルチコプターで撮影された映像がYoutube等でアップロードされていますが、落ちるという可能性を考えていない飛ばし方をしている映像が多々見られるようになってきました。
特にPhantomなどの低価格帯のマルチコプターを自分で買ってはじめた人は、ラジコンや飛ぶことについて誰にも教えてもらわずに、何か危険かということに対しての想像力がない、また教えてもらう機会がないため、特に疑問に思わずにGPS頼みで民家、人ごみの上や、夜間の高高度飛行、電波塔の近くでも飛ばしてしまうのでしょう。
自分自身がグライダーで飛ぶときも、風の向き、状況の変化、不都合がことが発生したらどうするかを常に考えて、他人に怪我をさせないように、自分が怪我をしないように、安全サイドにマージンを取って飛んでいます。マルチコプターではグライダーのように滑空させることや、トラッドヘリのようにオートローテーションで着陸させることができないため、トラブルが発生した場合は、即制御を失い第三者へ被害をだしてしまう可能性があります。
最大限の安全マージンを考えて飛行しましょう。
大きな事故を発生させないために、何ができるのか、初期のウルトラライトプレーン等では事故が多発し大幅に飛行制限されてしまったこと、スカイスポーツのハンググライダーやパラグライダーがJHFを立ち上げて安全に飛行するための自主規制のガイドラインを制定したことなどを考えて、いまのうちに安全にマルチコプター、ドローンを運用するためのルールを制定していく必要があるかもしれません。